福岡の高級ホテルを星数・エリア別に整理|ミシュラン掲載ホテルと天神エリアの老舗シティホテルも
ミシュランガイドの星数区分で見る福岡の高級ホテル
福岡の高級ホテルを語るうえで、まず知っておきたいのがザ・リッツ・カールトン福岡だ。中央区大名に位置し、全室50平米以上というゆとりある客室設計を持つ、九州初の本格ラグジュアリーホテルとして開業した。近年開業したホテルということもあり、後述するミシュランガイド福岡・佐賀2019特別版の格付け一覧には名前が含まれていないが、福岡の高級ホテルを検討する際にまず候補に挙がる存在として押さえておきたい。
福岡のホテルの格付けを整理する際に参考になる情報源の一つが、ミシュランガイド福岡・佐賀の特別版(2014年・2019年)だ。これは飲食店だけでなくホテルにも星数による格付けを行っているもので、福岡市内のホテルは次のように区分されている。
| 星数 | 該当ホテル(一部) |
|---|---|
| 4つ星 | ヒルトン福岡シーホーク、グランドハイアット福岡、ホテルオークラ福岡 など |
| 3つ星 | 西鉄グランドホテル福岡天神、ソラリア西鉄ホテル福岡天神、ANAクラウンプラザホテル福岡、ホテル日航福岡 など |
| 2つ星 | ロイヤルパークホテル・ザ・福岡 など |
このガイドの2014年版・2019年版いずれにおいても、天神エリアの老舗シティホテル「西鉄グランドホテル福岡天神」は3つ星の区分に名を連ねている。5つ星に該当するホテルは掲載されておらず、4つ星が福岡市内では最上位の区分となっている点も特徴だ。なお、ザ・リッツ・カールトン福岡や都ホテル博多のように比較的新しく開業したホテルは、このガイドの調査時点(2014年・2019年)にまだ存在していなかったため、区分上は掲載されていない。ミシュランの格付けはあくまで一時点の調査結果であり、開業年によって掲載の有無が分かれる点には注意しておきたい。
福岡の5つ星・4つ星ホテルをエリア別に整理
福岡市内で高級ホテルとして名前が挙がりやすいホテルを、エリア別に整理すると次のようになる。ザ・リッツ・カールトン福岡は中央区大名に位置し、天神エリアの繁華街に近い立地が特徴だ。都ホテル博多とグランドハイアット福岡はいずれも博多区に位置し、都ホテル博多はJR博多駅から徒歩圏内、グランドハイアット福岡はキャナルシティ博多に隣接するという、それぞれ異なる利便性を持つ。ホテルオークラ福岡も博多区に位置し、博多川沿いという立地で伝統ある老舗高級ホテルとして知られている。
このように、福岡の高級ホテルは「天神・大名エリア」と「博多駅・キャナルシティ周辺エリア」の2つに大きく分かれる傾向がある。天神・大名エリアはショッピングや繁華街での滞在を重視する場合に、博多駅・キャナルシティ周辺エリアは新幹線・空港へのアクセスや観光拠点としての利便性を重視する場合に、それぞれ向いている。
同じ「高級ホテル」というくくりでも、都ホテル博多のように屋上の温泉スパを備えるホテルもあれば、グランドハイアット福岡のように商業施設に直結した利便性を重視するホテルもあり、館内設備の方向性は施設ごとに異なる。宿泊の目的が観光なのかビジネスなのか、あるいは記念日のような特別な滞在なのかによって、同じ4つ星クラスの中でも選ぶべきホテルは変わってくる。エリアと合わせて、館内でどう過ごしたいかも比較の軸に加えておくとよいだろう。
天神エリアの老舗シティホテルという選択肢
天神エリアで高級ホテルを探す際、リッツ・カールトン福岡と並んで候補に挙がるのが西鉄グランドホテルだ。地下鉄天神駅・西鉄福岡(天神)駅からいずれも徒歩約5分という好立地にあり、1969年創業という半世紀以上の歴史を持つ老舗シティホテルである。
客室タイプは、シングル(ビジネス14㎡〜ラージ22㎡)、ダブル(エコノミー17㎡〜スーペリア31㎡)、ツイン(スタンダード22㎡〜デラックス45㎡)、トリプル、和洋室、スイート(ロイヤル73㎡・エンパイア116㎡)まで幅広いレンジで用意されている。ビジネス利用の1名旅行から、家族での和洋室利用、記念日のスイート利用まで、目的に応じて選べる客室バリエーションの広さが特徴だ。
朝食は1階「オールデイダイニング グランカフェ」で7:00〜10:00に提供され、全長70mの滝を望みながら九州産・国産食材を使った和洋ブッフェを楽しめる。シェフが目の前で調理するオムレツや海鮮丼、ホテルメイドのパン、伝統のビーフカレーなどが名物だ。館内にはフレンチ・日本料理・中国料理・イタリアン・寿司・バーラウンジなど多数の直営レストランを備えており、宴会場や会議室、ウェディング施設も併設している。飲食施設の種類の多さは、他の福岡市内シティホテルと比較しても際立った特徴と言える。
天神という中心地に位置しながら、老舗ならではの落ち着いたホスピタリティと、豊富な客室タイプ・レストランのバリエーションを兼ね備えている点が、西鉄グランドホテルを高級ホテル選びの選択肢に加える理由になる。開業から半世紀以上が経過している分、リニューアルされた客室と伝統的な接客の両方を体験できるのも、新規開業ホテルにはない魅力だ。天神駅・西鉄福岡(天神)駅のいずれからも徒歩約5分という立地は、天神の繁華街を拠点に観光やショッピングを楽しみたい旅行者にとって使い勝手がよい。
ホテル選びでよくある疑問
高級ホテルを選ぶ際によくある疑問を、ここで整理しておきたい。
客室タイプはどう選べばよいか。 西鉄グランドホテルのように、シングルからスイートまで幅広いタイプを揃えるホテルであれば、1人でのビジネス利用から記念日のスイート利用まで、目的に応じて選択肢がある。人数や利用シーンに応じて、客室のカテゴリから絞り込むとよいだろう。
朝食はどんな内容か。 高級ホテルの朝食は和洋ブッフェ形式が主流で、地元食材を使ったメニューを揃えていることが多い。西鉄グランドホテルの場合、全長70mの滝を望むダイニングで、シェフによるライブクッキングを含むブッフェが提供されている。朝食の雰囲気や内容も、宿泊先を選ぶ際の一つの判断材料になる。
姉妹ブランドと混同しないための注意点はあるか。 西鉄グランドホテルと同じ西鉄ホテルズグループには「ソラリア西鉄ホテル福岡」という別のホテルもある。所在地も運営も異なる別ホテルのため、予約や比較の際は名称を混同しないよう注意したい。
駐車場はあるか。 西鉄グランドホテルには駐車場が用意されており、基本料金は1時間600円(税込)、宿泊者料金は1泊2,200円(税込、入庫から翌日12時まで)となっている。車での来訪を予定している場合は、事前に空き状況を確認しておくと安心だ。
ミシュランガイドの星数はそのままホテルの格として捉えてよいか。 ミシュランガイドの星数は、あくまで調査時点でのホテルの快適さ・サービスに対する評価であり、開業年によって掲載の有無が分かれる点には注意したい。ザ・リッツ・カールトン福岡のように調査時点より後に開業したホテルは星数区分に含まれていないが、だからといって格付けが低いわけではない。星数はあくまで比較材料の一つとして参考にし、立地・客室・レストランなど他の要素と合わせて総合的に検討するのがよいだろう。
福岡の高級ホテルは、星数の格付けだけでなく、エリアや客室タイプ、朝食・レストランの充実度など複数の観点から見比べることで、目的に合った1軒を見つけやすくなる。